こんにちは!妻のウツボです!
実は私、本を読むのが好きで、通勤時間等に時間見つけて読んでいます!
最近は昔ほど読めてないのですが、積ん読が貯まってるので読みたいです。
好きな小説
特に好きなジャンルはミステリです!
叙述や伏線回収系も好んで読みます。
逆に、あまり読まないのが歴史、恋愛、エッセイ系です。
面白い作品があれば読んでみたいのですが、自分の好きなジャンルだけでもまだ読めてない本がたくさんあり追いつけていないです…
好きな作家
好きな作家さんは作家買いをするので本棚がどれだけあっても足りません…
作家買いをしているのは以下の3人です!
- 伊坂幸太郎さん
- 森博嗣さん
- 綾辻行人さん
他にもいろんな方の作品を読んでいますが、作家買いまではできていないです。
次は作家買いしている作家さんについて、作家さんごとの好きなところや特に好きな作品について紹介したいと思います!
また別で一つの作品について詳しく書いていきたいと思っているので、今回は簡易的に紹介しますね。
伊坂幸太郎さん
一番好きな作家さんです!
伊坂さんは少し特徴的な文章なのでもしかしたら好き嫌いは分かれるかもしれません。
そして私はドはまりしました!
以下、好きな特徴です!
- 個性豊かなキャラクター
- 鮮やかな伏線回収
- 日常の中の非日常
- ナチュラルに登場する名言
- 最後に繋がるストーリー
①個性豊かなキャラクター
伊坂さんの小説に登場する人物は、とても個性のあるキャラクターが多いです。
むしろ所謂常識人・普通と言われる人が少ないのでは…
主人公にまとも(言葉が適切かわからないですが)な人は比較的多く、周りの友人や同僚等がぶっとんだ人が多くて面白いです。
でもその吹っ飛んだ人の中には、どうしても好きになれない悪い奴もいますが、変わり者なだけで憎めない、むしろ好きな人物が多いです。
主人公も、常識人に見えて職業が空き巣だったり元諜報員だったり、我々が普段送っている日常生活で接する人はほとんど出てこないかもしれません。
②鮮やかな伏線回収
これ、最近流行りの「ちりばめられた鮮やかな伏線回収!」というよりは、
これまでに出てきたセリフや情景、出来事を考えるとセリフや出来事の重みが全然違う…
みたいなのが多い気がします。
⑤と重なるのですが、わかりやすい伏線回収もあります。それはとても気持ちがいいです。
しかし、伊坂さんの伏線回収で大好きなのは、
物語の前半で回想シーンや何気なく登場した会話が、後半の何気ない会話や行動に意味をもたらす、みたいなのです。
これは読んでもらえるとわかると思います!説明むずかしい…
あとミステリ要素があるのも大好きです。
③日常の中の非日常
これ、伊坂さん特有なのですが、めちゃめちゃ日常っぽい書きぶりなのに書かれてる内容は物騒なことが多いです。
また、すごく重いテーマを重厚感を出さずに軽やかに描くことで、読者もしんどくなりすぎず、でも面白い!と読むことができます。
(個人的には『重力ピエロ』がその最たる作品だと思っています。)
あとは、それまでただの日常だったのに突然事件や事故に巻き込まれる、も伊坂さんらしい物語展開だと思います。
④ナチュラルに登場する名言
伊坂さんの作品には、名言がたくさん出てきます。
しかも、物語の途中、登場人物がさらっと言うそのセリフがめちゃめちゃ深い…っていうのが多いです。
本当に素敵な言葉が多くて、本に付箋を貼って読んでいると結構な数になります。
私の人生の指針になっている、伊坂さんの作品を一部紹介します。
ジャイロスコープ
「もっと大変な人がいるから、なんて思ったら駄目だよ。どんな人だって『海外で飢餓で苦しむ人に比べらたら、まだまだ』なんてなっちゃう」
「~気をつけなくちゃいけないのは、『わたしが一番大変』って思っちゃうことね。『わたしだけが大変』とか」
「何番目くらいだと良いんでしょうか」
「千番目くらい?」
アイネクライネナハトムジーク
「自分が正しい、と思いはじめてきたら、自分を心配しろ」
ラッシュライフ
「人生については誰もがアマチュアなんだよ。誰だって初参加なんだ。はじめて試合に出た新人が、失敗して落ち込むなよ」
残り全部バケーション
「過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。事故りますよ。進行方向をしっかり見て、運転しないと。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ」
ほんの一部ですが、読んでいる中で
「自分の中にも取り入れたい「こんな考え方で生きたい」
と思わせてくれる、セリフたちです。
他にもたっっくさんあるんですが、それぞれの作品紹介記事書いたときに詳しく紹介していきたいと思います!
⑤最後に繋がるストーリー
これ、②とかぶり気味かなーとも思うのですが、伊坂さんの作品の醍醐味だと思っています。
これまで別の場所で、別の人たちが、別の時間軸で進んでいた出来事が最後に重なり合って干渉しあって大きな意味をもたらします。
これは何度読んでも癖になる。
それに、最後まで読んだうえでもう一度読むと、この時のこれはあれに繋がるのか~と二度楽しめるのもうれしいですね!
森博嗣さん
「すべてがFになる」がドラマ化しました。
森博嗣さん、本当に頭のいい人なんだなあと作品を読んでいたら思います。
そんな森さんの私が思う魅力は下記です!
公式サイトによると、今全10シリーズあるようで、私は8シリーズ読んでいますが、
まず最初のシリーズ(S&Mシリーズ)を読む方が多いと思うので、
S&Mシリーズメインの感想になります!
- 難しい内容なのになぜかストーリーはついていける
- キャラの頭の良さの書き分けがすごい
- 理系ミステリ
- シリーズ間の繋がりが楽しい
- たまにある人間味のあるエピソードが癖になる
①難しい内容なのにストーリーはついていける
表題作、「すべてがFになる」を含むS&Mシリーズ、舞台は大学・研究室がメインです。
大学生の女の子と、助教授が主役です。
助教授の先生はともかく、この学生もめちゃめちゃ賢いんです。
国立大学の工学部建築学科の学生で、専門的な話をされても全くわかりません(私は生物屋さんで化学はてんで駄目です)
会話の中に、当たり前のように難しい(と私は感じる)内容が出てきますが、その内容を完全に理解していなくても、ストーリーはついていけます。
ストーリーに大きくかかわってくるものについては丁寧に説明があるので、何となくわかります。
そして、天才と呼ばれる真賀田四季、彼女はシリーズ通して出てきます。
彼女については天才すぎて何を話しているのか分かりません!笑
次に書いていきます
②キャラの頭の良さの書き分けがすごい
S&Mシリーズだけでなく、その後のシリーズでも、主役と呼ばれるメンバーの会話内容は何となくわかります。
メンバーの中に飛びぬけて賢い人はいますが、それでもまだなんとなくなら付いていけます。
私は、本を読むときは入り込んで登場人物の思考をトレースするタイプなので、自分も賢くなった気になれます(実際はなってない)。
この賢い人のレベルを書き分けられるのが本当にすごいと思います。
問題は
真賀田四季
まーじで天才すぎてわかんない。思考も何もわかんない。
でも、天才すぎることだけは分かる。
これを伝えられるのも作者さんの凄いところですよね。
③理系ミステリ
ミステリ大好き人間。かつ理系人間なので、とても楽しいです。
苦手な歴史にまつわる話や、法律関係を駆使したトリックだと興味もそこまでわかないし、恐らくついていけないです。
専門分野とは大きく異なりますが、初期のシリーズでは特に、理系の学生がメインで出てるので、大学あるあるや、研究室あるあるは楽しいです。
また、専門分野とは違っていても、少しでも興味のあることなら知識として取り入れたくなってしまうので、スマホ片手にわからないことは調べながら読み込んでしまいます。
それなのに、きちんと事件が起こり、犯人や動機、トリックが矛盾なく、ストーリーを邪魔せず展開されていく、ミステリー小説としても完成度が高いです。
シリーズが進んでいくと、時代も変わって少し系統が変わってきますが、それについては次で!
④シリーズ間の繋がりが楽しい
全作品を通して登場する真賀田四季。
はっきりと名前は出てこなくても、存在は感じることもあります。
登場というよりは、
世界は真賀田四季によって創られている。
と途中から思います。
(まだ全シリーズ読めてないので、今の感想です)
全然違う時代や世界観でも、同じ天才が影響してるのはわくわくします。
また、別シリーズに登場したキャラクターが他のシリーズで重要な役割をもって登場したときは、めちゃめちゃテンションが上がります!
⑤たまにある人間味のあるエピソードが癖になる
S&Mシリーズの主役は、学生の西之園萌絵と助教授の犀川創平です。その2人が様々な事件に巻き込まれ、解決していくのがこのシリーズです。
これまでも書いていますが、この2人もとても頭がいいです。頭の回転も速く、ついていくのが大変なときもあります。また、犀川創平については特に少し人生や人間に対して達観しているのかな?と思う節があります。
そんな2人が、事件を通じて様々な人とつながり、真賀田四季に振り回され、人間として成長していく(人間さが出てくる)のを感じられます。
特にこの2人の関係性は…スピンオフ作品もあるのでぜひ読んでほしいです!
綾辻行人さん
「十角館の殺人」でデビュー。「新本格ミステリの生みの親」とも言われています。
- 映像化不可。叙述。小説を楽しもう
- 本格ミステリーの小ネタ満載
- 新本格ミステリ小説
- 非日常を味わえる
①映像化不可。叙述トリック。小説を楽しもう
綾辻さんの作品の楽しいところは、叙述トリックです。
叙述トリックとは、「先入観などを利用し、読者を誤った解釈に導くこと」(出典 weblio辞書)
小説ならではの手法で、例えば、登場人物の性別や年齢が明記されていないが、ミスリードする文章によって思い込まされる、というものです。
ミステリー小説として、推理をしながら読む方も多いと思いますが、登場人物や出来事の情報はとても大切です。
その情報を思い込んだまま読み進めるため、犯人が分からない…となります。
私はこれに何度も引っかかって読み終えた後に本を床に投げ捨てたこともあります。
そこを見誤っていなかったら犯人分かっていたのに!!と悔しすぎて…
さらに、叙述トリックは映像化が難しいことも多く、実写化が流行っているなかで「小説を楽しむ」ことができるのも綾辻さんの作品の楽しいところですね。
②本格ミステリの小ネタ満載
新本格ミステリは、未だに定義があいまいなのですが、本格ミステリのあとの時代に出てきた推理小説のジャンルの一つです。
本格ミステリ、古典ミステリと呼ばれるミステリ好きなら一度は通っている(私は未通過多いですが…)ような作品の小ネタが堂々と登場します!
例えば登場人物のあだ名が超有名作品になぞらえられていたり、会話の中に有名作品が登場したり等
昔から推理小説を読んできたミステリ好きも楽しめますね!
③新本格ミステリ小説
新本格ミステリ、を説明するのは正直難しいです。
本格ミステリでは、「探偵vs犯人」だったのが、新本格では「探偵vs犯人」のストーリーを利用した「作者vs読者」作品が多いように思います。
発端となったデビュー作「十角館の殺人」について少しお話したいと思います。
トリックに関するところを話してしまうとネタバレになるのですが、閉じられた館で次々と殺人事件が起きる、いわゆる「クローズドサークル」です。
人によっては、「ノックスの十戒」を守っておらずアンフェアだ、という方もいるのですが、はっきりと書かれていないだけで情報はすべて提示(推理が必要、叙述トリックで巧妙に誘導されるが…)されており、推理小説のルールは守られていると思います。
綾辻さん以外の新本格作品では、作品の途中で「作者から読者への挑戦状」とあからさまに出てくるようなものもありますが、綾辻さんの作品は、きちんと作品の世界観の中で完結していて、でも読者を鮮やかに騙してくるのがたまりません。
④非日常を味わえる
小説は、日常とは違う世界を違う人物になって楽しめる最高のツールだと思っています。
綾辻さんの作品は、ミステリ小説もありますが、ホラー小説もあります。
私はホラーは苦手なのですが、綾辻さんのホラーはミステリ目当てでついつい読んでしまいます。
この、ホラー要素でのスリルは日常生活では到底味わえるものではありません。また、閉じられた館で次々と周りの人が殺されていく空間も、なかなか味わえませんよね…。
綾辻さんの作品で、このホラーとミステリを見事に合わせた作品が、「Another」です。
実はこの作品、実写映画化もアニメ化もされています。
え、実写化不可って言ったやん!!!!
そうです。小説読んだ限りでは私も無理だと思っていました。
しかし、見事に映像化されました。
(ちなみに私はホラー苦手なのでどっちも見ていません)
映画は少し評判がよろしくなかったようなのですが…
アニメは最終回ですべてが明らかになった際にtwitterで大絶賛でした。
小説では叙述トリックで騙されるところがアニメではどうしてもネタバレになってしまうのですが、そこを逆に利用して、アニメとしても叙述トリックを仕掛けていたようです!(日本語がおかしいのは許してください。笑)
小説が苦手な人も、アニメだけでも楽しめます!
私自身はホラー怖くて見れてないのですが、小説を読んでアニメを見ると、制作スタッフのこだわりに感動することまちがいなしです!
おわりに
以上、私が作家買いしているおすすめの作家さんでした!
今後、各作家さんの作品についてもおすすめポイントなど書きたいなと思っています!
また、作家買いまではしていないけどおすすめの作家さんもたくさんいるので、こちらも別の機会で紹介したいと思っています!
Xも更新しているのでよろしくお願いします!